2007/10/22(Mon)12:55
2週間前、緊急ミーティングがあった。うちらQAチームのミス。具体的な話はなかったけれど、それが深刻な問題だったことは確か。今回のミスがきっかけで、会社のポリシーがいろいろ見直され、変わったことがいくつもある。今後カスタマーとのすべてのコミュニケーションは記録して、bugもsubmitするまえに必ずダンを通して許可をもらう。1日の最後にはみんなが揃って小さいミーティングをし今日1日のタスク、成果をダンに報告。パソコンのpersonal useは制限、フレックスは2時間だったのが1時間になり、ドレスコードもビジネスカジュアルになった。そして、自分の任された仕事にちゃんと集中してfocusすること、と何度も念を押された。今後、チームの足をひっぱる、貴重な時間を無駄に費やすミスをしたらボーナスは半分にカット、2回目はなくなるらしい。
先週のはじめ、ブライアンWとあたしが共同作業してやったtest suiteについて、ダンから呼び出しがあった。failしたのが30以上あるもので、それについて説明を求められた。わたしは、自分のやっていることがわかっていたつもりだった、でもそうじゃなかった。説明してるあいだ、自分達の仕事を確認しているあいだ、心臓がどんどん早くなっていくのがわかった。あたしのミスだ。ブライアンはこの途中で違う仕事がはいったから、最後まで任されてやったのはあたしや。そう気づいた瞬間、頭のなかがまっしろになった。知らなかった、わからなかった、では済まされない。
ここのところ、くりかえされるミーティング。会社内の雰囲気が、すこし前より緊張してるのがわかる。もう失敗は許されない。
「ここでは、どんなに努力したとか時間を費やしたかとかprocessは大事じゃないんだ。きれいなoutlineを提出した、夜中まで残ってひとつのtest suiteを終えた。そんなことは問題じゃない。求められているのはaccuracy、resultが全てだ。」ダンが何度も言った。
「ここに来る仕事はすべてquality assurance、文字通り、正確さが問われる仕事だ。ところが、最近はいかに早いスピードで終わらせるか、ということに重点がおかれてたように思わないか。仕事のやり方、進め方を一人一人、見直す必要がある。」
「考えてみろ。レストランにディナーに行ったとする。すごく愛想のいいサーバーで、雰囲気もいい。サービスもいい。けれど、肝心の食事がいまいちだった。もしくは、満足できるものではなかった。もう一度、そこに行くと思うか?」
その問題になっているうちらの受けた仕事は、まさに、その満足できない食事だった。でも、カスタマーは以前のいい仕事も評価してくれているから、もう一度チャンスをくれてる。これからする仕事で、きちんと信頼をとりもどすことが今の目標、成し遂げなければいけない課題。
「deadlineはある。どんどんくる仕事に、焦らされ急かされる気持ちもわかる。でも、だからといって1つ1つのことをおろそかにはしてはならない。きちんとしたqualityの製品を消費者に届けるという最終的なゴールの過程に、うちらQAの仕事はあるんだ。」
正確であることの重要さ、ひとつひとつの仕事の重みを、改めて思った瞬間だった。
知らないことがあまりにも多すぎて、自分の知識のなさが恥ずかしくなる。みんなとどうしても比べてしまう。このままやったらあかん、と思っていたら数日前アマンダが、A+ certificationの問題集を持ってきて貸してくれた。「知っていると役にたつことはいっぱいあるよ。すこしでもいづみの仕事が簡単になればと思って」って。ホセも、自分の忙しい仕事の合間に“Izumi, knowledge is power. It really is.”といっていろんなtricksを教えてくれる。ホセに見習ってあたしのパソコンに新しくできたフォルダ、“my tech support”には、これから学んでいくことを覚え書きとして保存していくつもり。ブライアンMも、いろんなことを辛抱強く説明して教えてくれて、ザック、ボブも困ったときは助けてくれ、いっしょに考えてくれ、stuckして右往左往してるときは笑わせてくれたりする。ほんとうに仲間に恵まれてるなあと、感謝の日々。仕事がはじまって早1ヶ月。おかげさまで、毎朝の早起きはつらいけど、毎日会社にいくのが楽しみ。みんなほんまにありがとう。
また明日からも頑張ろう!みんなもいい1週間を!(^^)